サイト内全検索 
AND OR
  アートエッセイ評伝創作エロス

第1章  プロローグ〈1〉

    プロローグ〈2〉

第2章  眼〈1〉

    眼〈2〉

第3章  鼻 1-1

    鼻 1-2

    鼻 1-3

    鼻 1-4

    鼻 2-1

    鼻 2-2

    鼻 3-1

    鼻 3-2

    鼻 3-3

    鼻 4-1

    鼻 4-2

    鼻 4-3

    鼻 4-4

 

第1章 プロローグ〈1〉

uatamaro-s.jpg
 エロスについて考える。

 エロスは、あらゆる主題のうちで、さまざまな言語や文化の違いを超えて、私たちの関心を惹きつける。だが、エロスは私たちの感性、感情、情熱の表現といった点ですべての人に共通するとはいえない。なぜなのか。

 もとより無数の答えがあるだろう。
 私の試みはその答えよりも、この問いをめぐっての考察というべきものになるだろう。
 理由は私にはむずかしい問いだから。

 人間の、あらゆる行動のなかで、性にかかわる行為によって、おのがじしの感情だけでなく、美、本性、精神性といったものの姿、位相が明らかになる。
 とすれば、性について書く、あるいは性行為そのものについて私が書く大きな理由は、菊花としてどこまで表現できるか、ということになる。

 これは、とてもむずかしい。

 私としては、生理、衛生はもとより、哲学、倫理学、医学、性科学、美学、あるいは性愛について書かれた古典に深い敬意を払いながら、できれば、性を地場としての男と女のさまざまなときめき、あるいは、その一瞬の高まりについて考える。できるだけまじめに書くということ。

 

[前頁]  [次頁] 

投稿者: Copyright(C) 中田耕治2005 All Rights Reserved 日時: 2006年12月16日 10:41 


●●メールはこちらから●●●著作権について
中田耕治オフィシャルHPです

本ページ内に掲載の記事・写真などの一切の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 中田耕治2005 All Rights Reserved.
イラスト 中田耕治

   Since 2005.4.23